『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第5章 急がば回れ P125

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『不可能を可能にする方法』
 
ノルウェーの探検家、フリチョフ・ナンセンは1922年、並外れた英雄的行為を評価されノーベル平和立を受賞した。
 
第一次世界大戦後、40万人以上の戦争捕虜を祖国へ帰還させ、数百万人のロシア人を飢餓から救った人物だ。
 
そのナンセンが不可能について述べたのが次の言葉だ。
 
『困難とは、少し時聞がかかるということだ。不可能とは、それより少し余計に時間がかかるということだ』。 
 
ナンセンはスライト・ エッジを自分の存在の中核で捉えた人間で、それを実にうまい言い方で表現している。
 
不可能とは、少し余計に時間がかかるだけなのだと。
 
この言い回しの中で僕が一番気に入っているのは、少しという一言葉だ。
 
なぜなら人間の人生では、先ほど例に挙げたグランド・キャニオンの場合とは違って、目覚しい変化が起こるのにそれほど長くはかからないからだ。
 
成功には時間がかかる。
 
それは間違いない。
 
たいていの人が覚悟しているよりは長くかかる。
 
だが、あなたが考えるほど長くはかからない。
 
そして、ひとたびスライト ・エッジの効果が現れはじめたなら、その勢いは止められなくなり、ものすごいスピードで次から次へと結果が現れ始めるのである。