『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第5章 急がば回れ P128

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『不可能を可能にする方法』
 
何の後ろ盾もない営業チームというものは、100パーセント志願して集まっている集団だ。
 
あなたが雇ってやっているのではなく、彼らのほうが望んであなたに協力し、自分の意志であなたのもとに留まらなければならない。
となると、あなたにはしなければならないことがたくさんあり、しかもそれをうまくやらなければならない。
 
なぜなら、彼らは満足できなければ見切りをつけてさっさと立ち去ってしまうからだ。
 
例えば、6カ月で売上げが倍に増えたなら、その増加分をサポートする準備がちゃんとできていなければならない。
 
発注やボーナスの支払いが1日でも遅れれば、そのことはチーム全体に知れ渡り、メンバーは次々に辞め始める。
 
その一方で売上が6ヶ月間全く伸びない場合にも、そのことに
対する備えができてきなければならないし、売れ残りの在庫が会社の資本を直撃することがないようにしっかり引き締めておく必要がある。
 
要するに、こういう会社を始めるというのは臆病な人には向かないということだ。
 
その最初の大きな1歩を踏み出し、即座に黒字に転じて定評を得るためによく使われる戦略がある。
 
それはできるだけ盛大なファンファーレと共に新会社をスタートさせることだ。
 
設立前イベントを宣伝する、できる限り大きな鳴り物入りでグランド・オープニングをやる、「大物リーダーたち」を招いて大々的にプロモーションを打つ、予算があれば1人か2人セレブに太鼓判を押しでもらう、など。
 
あっと言わせる。
 
こちらを振り向かせる。
 
人々(できる限り多くの人々)の注目 を集めるために必要なことはすべてやるというわけだ。 
 
そこで僕たちはそれとは正反対のことをすることにした。
 
スライト・エッジを使って、自然の肥料だけで植物を育てるようにゆったりと会社を立ち上げたらどうなるかやってみることにしたのだ。
 
莫大な時間と資金を注いでマ ーケティングやサポートその他のインフラを作り上げ、事業を始める前に信頼の置ける会社作りができたことを確認できるよう、ゆっくりと進んだ。
 
そして会社作りが完了し、2、3の友人とその家族を招いて事業を開始すると宣言した。
 
そして営業陣にも、同じ方法で(つまり、ゆっくりと堅実に)ビジネスを構築するよう伝えることにした。
 
スタートに先立ち、僕らはスライト ・エッジを「10の基本理念」という一組のシンプルな行動理念にまとめた。
 
そこには、「現実的であれ、ぶれない、自己開発を続ける、夢は大きく持つ」そして、日々このコア・バリューに基づいて行動するといっ たことが書かれていた。
 
その10項目の中で根本にあたるのは、急がは回れという理念だ。
 
つまり、こういうことだ。
 
大きな成果が欲しいのか?よろしい。それなら小さなことをやれ。それをこつこつと続けろ。
 
僕らは自分たちのビジネス・モデル全体をスライト・エッジの原理に基づいて構築し、事業開始第1日目からそれに従って行動し、関係者全員にこれを周知した。
 
売上げは毎月着実に伸びたが、大きな飛躍的進歩は1度もなかった。
 
しかしやがて、毎月着実に積み重ねた成長の成果が現れ始めた。
 
最初の1年間で、売上は1億ドルを超えた。
 
しかもそれは、業界では未曾有のスピードだった。
 
|実際、最初の1年で1億ドル以上を売り上げた業界初の会社として、ある業界誌から賞までもらった。
 
それまでのどの会社よりも早く、最短時間で大手企業になったというわけだ。
 
どうやって?
 
ゆっくり進むことによって。
 
急ぐためには、ゆっくり進まなければならないこともあるのだ。
 
 
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