『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第9章 始まりは1セントから P207

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「すべてはどこかから始まる」
 
1955年12月のある寒い日、アラバマ州モンゴメリーに住む42歳の無名のお針子女性が、もうたくさんだと腹を決めた。
 
長い一日の仕事を終えたあとで、彼女は疲れ果てていた。
 
何より、自分がそれまで受けてきた扱いに、そして自分と同じ肌の色をした人たちの誰もが、やはりそんな扱いを受けていることにうんさりしていた。
 
だからパスの座席を白人の乗客に譲るよう運転手に言われたとき、言うとおりにしないと警察に通報すると脅されても、それを拒んだ。
 
それは口先だけの脅しではなかった。
 
彼女は実際に逮捕され有罪判決を受けて、市の条例に違反した罪で罰金を科された。
 
この事件を契機として、新たな公民権運動の団体が結成された。
 
彼女の公判が行われたのと同じ日、設立されたばかりのモンゴメリー改善協会はマーテイン・ルーサー・キング・ジュニアという名前のあまり知られていない若い牧師を広報担当者に選び、その後10年にわたり法的人種差別を廃止し、アメリカという国の顔を根本から変えることになる運動に乗り出した。
 
ローザ・パークス(訳注・パスの座席を白人に譲るのを拒んだお針子の黒人女性)は1セントだ ったのだ。
 
では最後にもう1度だけ、ちょっとしたタイムトラベルをしよう。
 
何年か前、小さなゼラチンの かたまりが秘められた可能性と共に鼓動を始めた。
 
それは辛うじて物体と言えるくらいの大きさで厚さも1ドル紙幣ほどしかなく、もう少し小さければ人聞が肉眼で見ることはできないくらいのものだった。
 
だが、(針の先端に却個も乗るほどの大きさしかない)この取るに足らない小さな点のような物体には、紙に印刷すると50万ページにもなるくらいの化学情報が含まれている。
 
実際、それは宇宙で最も良く組織化された複雑な構造物の1つなのである。
 
それから9カ月にわたるスライト・エッジの積み重ねを経て、この小さなゼラチンのかたまりは30兆個を超える細胞に成長し、この世に生まれてくる。
 
大きな泣き声をあげて、最初の呼吸をするのである。
 
それがあなただ。あなたは1セントから始まったのである。
 
 
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