第14章 スライト・エッジ同盟を活用しよう P332
「「完遂」の力を利用する 」
推進力を集め、それを活用するためのもう1つの方法は、完遂と呼ばれる行為を規則的に実践す ることだ。
自分の生活の中に、途中で放り出していることはないだろうか?
例えば、未払いの請求書はないだろうか?
やり遂げていないプロジェクトはないだろうか?
借りた本や道具でまだ返していないものはないだろうか?
「愛しているよ」「ごめんなさい」「ありがとう、助かりました」という言葉を、伝えそこなっている人はいないだろうか?
まだ果たしていない約束は(配偶者と一緒に週末に遠出するとか、子供たちをどこか特別な場所に連れて行くというような約束は)ないだろうか?
保留にしてある取り決めや契約はないだろうか?
生活や仕事の中でやり遂げていない物事の1つ1つがあなたを疲れさせ、人間から血を盗み取る吸血鬼のように、達成や成功に向かうためのエネルギーをあなたから吸い取ってしまう。
果たされていない約束や取り決めや契約は、あなたの力を搾り取ってしまう。
なぜなら推進力が妨げられ、前進しようとする力、進歩しようとする力、向上しようとする力がふさがれるからだ。
やり遂げていない物事はあなたを過去に引き戻すのである。
物事をやり遂げないでおくことについての、身の破滅につながるような残念な真実がある。
やり遂げていない物事は過去を蘇らせる。
成功曲線上を生きる人は未来へ引っ強られるが、失敗曲線上
に住む人は過去へ引っ張られるということを思い出そう。
過去に囚われた人として生きることを強制されたければ、確実な方法がある。
それは物事をやり遂げないことだ。
そんなことは簡単じゃないかつて?
確かにそうだ。
だがちょっと立ち止まって、このことについて少し考えてみよう。
やり遂げていない物事をやり遂げるということが、簡単ではない場合もある。
やり遂げねばならないことがトラック1杯分もあるという場合には、簡単ではないだろう。
やり遂げていない物事が山のように積み上って、527メートルもあるシアーズタワーよりも高くそびえ立っているように感じられるかもしれない。
押しつぶされそうな気持ちにもなるだろう。
やり遂げることができなかったそもそもの原因がなんであれ(問題に向き合うのが怖かったとか、問題に恐れをなしたり圧倒されたりしたとか、問題について心配することが困難だったとか不快だったとか)そういう事態に立ち至ったのはスライト・エッジによる積み重ねがあったからなのだ。
スライト・エッジがあなたに不利に作用すると、そういうことになるのである。
どこから手をつけたらいいのか分からなくなるほど、やり遂げていないことがたまってしまったのは、そういうわけなのだ。
今となってはやり遂げるのが困難に思われることでも、最初に問題が起こったときには、今よりずっと簡単にやり遂げることができたはずなのである。
#SlightEdge #幸せの秘訣 #ありきたりな事をきちんとやる #コミュニティー