第16章 夢への3ステップ P381
「ステップ2:書き出したことに毎日目を通す」
夢を書き出す最も切実な理由は、そうしておけば毎日それに目を通し、読むことが可能になるからだ。
なぜ毎日目を通す必要があるのかと言うと、それは前向きな人たちと付き合わなければならないのと同じ理由(すなわち、引力に対抗しなければならないから)だ。
この場合の「引力」は 、別名「凡庸の力」とも言う。
思い出してほしい。
あなたは19対1という不利な立場に立たされていて、自分がどこに向かって進んでいるのかを常に再認識し続けなければならないのだ。
さもないと、知らぬ問に習得の道を外 れて迷子になってしまうからだ。
いつでも自分を目的地に集中させておくことができないなら、あなたは姿勢制御装置のない宇宙船のようになってしまうだろう。
失敗という宇宙空間へさまよい出て、月に接近することすらできないだろう。
再び地球に戻ることもできはしないだろう。
信念と燃えるような願望に続いて、ナポレオン・ヒルが500人以上の成功者の中に見出した第3の要因は、いわゆる自己暗示と呼ばれるものだ。
つまり自分の目標が何であるかを、自分自身に定期的に一貫して言い聞かせるのである。
成功した人たちは平均で1日に2回、毎日これを行っていたことをヒルは発見した。
産業界の巨人や世界にその名を知られた政治家、各界のまさにトッ プに君臨するような人たちが、自分のしていることが何であるかを日々自分に言い聞かせなければならなかったのは、一体なぜなのかを自問してみる必要がある。
むろん、彼らがばかだったからでも、記憶力が悪かったからでもない。
潜在意識の力を彼らが理解していたからだ。
潜在意識に絶えず目標を伝え続けなくてはならないということが(そうすれば目標の達成につながる道の途上で出くわすものと波長を合わせて前に進めるし 、目標達成の妨げになるものを無視することができるということが)彼らには分かっていたのである。
自分の周りを目標で包囲しよう。
常に自覚を持とう。
目標に日々目を通そう。
あなたの脳は世界最大のコンピュータよりもはるかに複雑で、はるかに強力だ。
あなたの潜在意識もまた、あなたの気を散らそうとするどんなものよりも強力だ。
小学校に上がるまでに何度「ノー」という言葉を耳にしたか思い出そう。
4万回以上だ。
4万回の「ノー」は5000回の「イエス」の8倍の影響をあなたの脳に与えている。
圧倒的多数を占めるノーを脳が記憶して、それを別の言葉に(「そんなことできっこない」「絶対うまくいくわけがない」「そんなことは不可能だ」「わざわざやってみるまでもない」という言葉に)置き換えてしまう。
僕たちはみな、否定的条件付けという重い荷物を担いで成功というビジネスに取り組んでいるのだ。
それはそれでかまわない。
あなたも僕も子供時代を生き直すことはできないし、子供時代を生き直ななくても夢をかなえることはできるのだ。
僕たちにできること(そして必要なこと)は 、自分自身の「イエス」という言葉で自分を包囲することだ。
自分の夢は実現する、自分の夢は実現する、自分の夢は実現するというメッセージで自分自身を包囲しよう。
実現する可能性があるどころか、実現は必然だ。
そういうメッセージを絶えず自分の潜在意識に浸み込ませておく必要がある。
できるだけ鮮明かつ明確な言葉で自分の夢を具体的に表現し、それを紙に書き出し、目に見えるかたちで具体的なタイムラインを設定し終えたら、目標や夢、野心に向けての「イエス!」の環境ができてくる。
そのときもしもあの19対1の引力が潜在意識から漏れ出してきて、「そうかなあ、本当に実現するのかなあ」などとつぶやき始めたら、あなたは即座にためらいなく「実現する、実
現する、実現する」と答える必要がある。
驚くべき事実を1つ紹介しよう。
こういうことが起きるのを僕は何度も見てきたが、今でもそれを目にすると自分が畏敬の念でいっぱいになるのを止めることができない。
明確で目に見えるかたちで目標を設定すると、あなたをそこに導くために人生そのものが自らを再編し、これまであなた が予想したことも計画したこともない一連の出来事が起こり始めるのである。
座って考えているだ けでは、何も起こらない。
だが、目に見える目標を鮮明に表現して身辺に置いておくと、潜在意識 がそこに作用し始める。
そのときスライト・エッジという正しい哲学があなたにあれば、あなたは自分にとって正しい行動を選択し、その行動を繰り返し行い続ける。
するとこれまで夢にも思わなかったような環境も含めて、一連の出来事が起こり始め、あなたを目標へと導くというわけだ。
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