『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第16章 夢への3ステップ P384

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「ステップ3:何らかの計画と共にスタートを切る」
 
往々にして人が軌道から逸れてしまうのは、この作業をするときだ。自分を目標へと導くような計画を(すなわち正しい計画を)立てる必要があると考えるのは、当然のことだ。
 
つまり実効性のある計画を立てる必要があると人は思い込んでしまう。
 
ところが、実はそうではないのだ。
 
重要なのは、自分を間違いなくゴールへと導いてくれるような計画を考え出すことではない。
 
大切なのはスタートラインから飛び出すための計画を思いつくことだ。
 
最初の計画は、必ずしも自分を目標へと導くものでなくてもかまわない。
 
というよりも、最初の計画が自分を目標へと導くことは確実にないだろう。
 
少なくとも、はじめに自分が考えたのと全く同じように物事が進むことはあり得ない。
 
それほどまでに完壁な精密さをもった長期的計画を立てられる人は誰一人いないし、途中で計画の修正を余儀・なくされるような変数や予想外の出来事も多すぎる。
 
スタートする時点では計画が立っていなければならないが、その計画が自分をゴールへと導いてくれることはな
いだろう。
 
このことはとても重要なので、念のためもう1度言おう。
 
スタートする時点では計画が立っていなければならないが、
その計画が自分をゴールへと導いてくれることはないだろう。
 
全く意味が分からないように聞こえるだろうか?
 
自分をゴールへと導く計画になっていないなら、わざわざ計画を立てる意味がないじゃないかつて?
 
重要なのは何だろう?
 
それはスタートを切るための計画が必要だということだ。
 
初めに1セ ントがなければそれを2倍にすることはできないのと同じことである。
 
赤ん坊のときに踏み出した小さな1歩も、はじめて眉間に寄せたしわも、はじめて口をすほめてみせたのも、頑張ってはじめて文を読んだのもみんな同じことだ。
 
だが、最初の1セントで帝国が買えただろうか?
 
もちろん、買えない。
 
その最初の1歩でボストンマラソンに勝てただろうか?
 
はじめて読んだ一文で文学修士の学位が取れただろうか?
 
いや、そんなことができたはずがない。
 
だが、最初のその1セントがなければ、最初の危なげな1歩がなければ、つかえながら読んだ最初の1文がなければ、あなたの夢が実現することは(実現したいとどれほどあなたが望もう)|決してなかったことだろう。
 
計画の力は、あなたをゴールに到達させることにあるのではなく、あなたにスタートを切らせることにある。
 
完璧な計画が必要だと考えるという過ちを人は犯す。
 
完壁な計画など存在しない。
 
定義上、そんなものは存在するはずがない。
 
なぜなら計画は到着点ではなく、出発点でしかないからだ。 
 
それこそが計画が必要になる理由なのだ。
 
出発点がなければ出発するということがなくなるだろう。
 
明日もまた、あなたは他のカエルたちと一緒にじっとスイレンの葉の上に座っていることだろう。
 
実を言えば、計画を立てるのにあまりに多くのエネルギーをつぎ込んで完壁なものにしようとあちこちいじり回していると、あなたの全人生や自発性、直観力、そして計画を立てる楽しさが押しつぶされてしまうのだ。
 
まずは行動しよう。
 
力は後からついてくる。
 
すべてを計画しようなどとはしないことだ。
 
成功を2倍にしたければ、失敗する割合を2倍にすればいい。
 
計画を立てスタートを切ったなら、勉強と行動の両方を通じて継続的な学びのプロセスへと進もう。
 
月へと向かう宇宙船のように絶えず調整を繰り返しながら進もう。
 
軌道から逸れる97パーセントの時間は、ジャイロスコープが夢というコンピュータに情報を与えて軌道へと引き戻してくれるから、あなたは熱意をもって夢の対象へと向かう習得の道を歩み続けよう。
 
成功とは、価値ある理想を少しずつ実現していくことである。
 
この言葉を自分の哲学として心に抱き続けよう。
 
そうすれば、ますます良い計画を少しずつ実現していくのに必要となる心の姿勢や行動が身につくことになるだろう。
 
第1の計画は第2の計画に到達するために必要なものであり、第2の計画は第3の計画に、そして第3の計画は第4の計画に到達するために必要なものである。
 
スタート時点での計画は最終的にあなたをゴールへと導く計画ではない。
 
だが、スタートを切るためにはその計画が必要なのだ。
 
僕の職業では、ビジネスの成功を推進するものとしてトレーニングが大きな役割を果たしている。
 
レーニングは社員の均一化に多大な効果がある。
 
レーニングの対象となるのはあらゆる種類の経歴や職業を持つ多種多様な人々で、その数も極めて多い。
 
だから僕たちは訓練に訓練を重ねる。
 
それは、学ぶことがたくさんあるからではない。
 
それは音楽の演奏を学ぶようなものなのだ。
 
音符は12個しかない。
 
だが演奏できるようになるためには、その曲を何度も何度も聴いて練習を積み重ねる必要がある。
 
スライト・エッジによる成功を説明するための例として、これ以上の例は見当たらない。
 
「とにかくこうやればいいんだ」というようなトレーニングには 、僕はほとんど興味がない。
 
なぜなら、行動や出来事をどういう順序で並べれば効果があるのかは人によって毎回異なるからだ。
 
一定の概念のもとで考え方や有効な行動という観点から人をトレー ニングすることは可能だ。
 
だが、具体的な順序を隅々に至るまで計画することは不可能だ。
 
状況は常に異なるし、絶えず変化しているからだ。
 
人生はカーブを描いていているのである。
 
スタートを切るための計画は必要だが、その計画があなたをゴールに導くことはない理由はここにある。
 
必要なのは自分をゴールへと導く哲学だ。
 
そういう哲学があれば、自分をゴールへと導く計画はおのずと見つかるものだ。
 
不完全な計画が完璧な効果を生んだ実例をlつ紹介しよう。
 
それはかつて僕の経営していた会社の1つがいかにしてドイツ全土にその国で最大の販売流通網を構築したかという話だ。
 
それはヨーロッパ諸国の同業者の中で最も大きなものの1つとなり、その業界の歴史上最も成功したものの1つとなった。
 
 
 
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