『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第16章 夢への3ステップ P388

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「ブレイクスルーの分析:ドイツでの販売網をいかにして構築したか」
 
ある金曜日の朝、僕は目を覚ますと着替えをしながらテレビをつけた。
 
すると誰かがアルパカーキでのビジネス関連の展示会の話をしていた。
 
「 参加したほうがいいかもしれないぞ」と僕はふと思った。 
 
そこで展示会の運営者に電話をして空きはあるかと尋ねた。 
 
あるという返事だったので僕はその日の予定を変更し、それから8時聞から10時間ほどかけて買い物に走り回った。
 
そして自分のブース用の物資を買い込むと、ちょっとした貼り紙や配布資料を準備した。
 
翌朝、その展示会に顔を出し、自分用の小さなブースへと向かった。
 
展示会に参加するのはこれが初めてだった。
 
僕は立派なブースに固まれた手製のちっぽけなブースの中に立ち、立派とは言えないパンフレットを来場者に手渡そうとしていた。
 
すると僕のブースの正面にブースを構えていた男が、クマの形の風船をふくらまし始めた。
 
それがベアーマンと僕の出会いだった。
 
ベアーマンの風船を見ょうと、来場者が1日中ひっきりなしにやってきた。
 
僕はパンフレットを手渡そうとしたが、見向きもされなかった。
 
手元にはパンフレットが300部あり、10人か20人くらいの人たちから名前と電話番号を聞き出せたらと思っていたのだが、パンフレットを手渡すことすらできなかった。
 
しかし僕はついにきっかけを掴んだ。 
 
ベアーマンの風船を見に来た人が僕の前を通り過ぎようとしたとき、その人の視線をとらえて「すてきな宣伝活動に興味がありませんか?」と声をかけたのだ。
 
その人は立ち止まって声を出して笑った。
 
そして「もちろんありますよ」と答えた。
 
僕はその人脈を利用し、その週末をすべて費やして300部のパンフレットを配り切り、20人ほどの人の名前を手に入れた。
 
その中の1人がたまたま医師だった。
 
そしてその翌週、シャピロという名のその医師に電話をかけた。
 
会話ははずんだが、何も起こらなかった。
 
その後、何度か日を改めてフォローアップの電話をかけ続け、1カ月半後にシャピロ医師は僕のビジネスに加わってくれることになった。
 
これとほぼ同じ時期に、僕たちの会社が6カ月後にドイツに進出する計画をしていることを知った。
 
僕はマスターマインドのグループの人たちに集まってもらい「実はドイツに進出することになった」と伝えた。
 
「どうやって?」と彼らは言った。
 
それは僕にも分らなかった。
 
僕に分かっていたのは、失敗の割合を2倍に増やすということだけだった。
 
まずは行動することだ。
 
力は後からついてくる。
 
検討した結果、手を貸してくれるドイツ人を見つける必要があるという判断にたどりついた。
 
そこで会社の打ち合わせでは、ドイツ人を見つけろという素晴らしく高度な戦略をスタッフに浸透させるようにした。
 
するとそのうちにあるスタッフから、メルセデスの地元ディーラーに顔を出してみたらどうだろうというアイディアが出た。
 
また別のスタッフはドイツ人クラブに行ってみた。
 
アイデイアが1つまた1つと出てくるようになったのだ。
 
その後2週間ほど経って、シャピロ医師が打ち合わせに顔を出して「ドイツ人が見つかったよ」 と言った。
 
僕は「どういうこと?」と尋ねた。
 
「隣人のボブが庭の芝生を刈っていたんで『ドイツ人の知り合いはないか?』と聞いてみたら、ドイツ 在住の知り合いがいるって言うんだ」と彼は 答えた。
 
「本当に?」と僕は言った。
 
そしてそのドイツ人に僕のことを伝えてもらえるようシャピロ医師に頼んだ。
 
なぜなら僕はその2、3カ月後にドイツへ行くつもりでいたからだ。
 
「ジエフ、2、3カ月後にマイアミで講演をする予定があるかい?」と彼は僕に尋ねた。
 
確かにその予定があった。
 
「実はそのドイツ人がアメリカに来ることになっているんだが、たしかマイアミって言ってたと思うんだ」と彼は言った。
 
その2カ月後、僕がマイアミへ行くと、講演終了後にそのドイツ人の男が近づいてきて僕に話しかけた。
 
フインという名前のその男は、2、3カ月後にはドイツに進出しようとしている僕たちの手助けをするという話にわくわくしながらドイツへと帰っていった。
 
ところがフインがドイツへ戻ってから3カ月が過ぎても、僕たちのドイツへの進出は果たせなかった。
 
結局、準備が間に合わなかったのだ。
 
計画の変更が必要になった。
 
最低でも3カ月か4カ月は、進出を先送りしなければならなくなった。
 
僕はフインに電話をかけて、「実はドイツへの進出はまだ先になりそうなんだが、イギリスで始めた会社があるからそちらへ行って仕事を始めてもらえないか?そうすればいくらか経験も積めるから、ドイツで開業するときには要領が分かっていてやりやすくなると思うんだけど」と言った。
 
そうしてフインと妻のブリギッテはイギリスに渡り、小さなアパートを借りて働き始めた。
 
 
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