THE SLIGHT EDGE
第1部 スライト・エッジの作用
第1章 海辺の遊び人と億万長者
成功に手が届きそうになったかと思えば、危うく失敗しそうになるという激しい浮き沈みを繰り返し、いつまで経っても平均的レベルの辺りをうろうろさまよい続けているのは、他にどんな要因があろうがなかろうが、結局はある1つの単純なポイントを押さえていないからなのである。
そのポイントこそ、僕が発見したポイントだ。
自分の成功と失敗を分析するうちに、僕を失敗から救った行動(すなわち失敗ラインから生き残りラインまで僕を引き上げてくれた行動)と、僕を生き残りラインから成功ラインまで引き上げてくれるであろう行動は、まったく同じものだということが徐々に分かってきたのである。
ただし、ずっと続ければの話だけれども。
これがポイントであり、僕がやっていなかったのはまさにそれだった。
生き残りラインの少し上まで到達し成功の域に差し掛かると、僕は気がつかないうちに、自分をそこまで導いてくれた行動を止めていたのだ。
すると当然、再び沈みだし、生き残りラインを越えて失敗ラインに向かって落ちていくことになる。
しかも僕はいつもそれを繰り返していた。
毎回、だ。
それが浮き沈みから抜け出せない唯 一の理由である。
ただそれだけのことなのだ。
人は失敗から抜け出して生き残りラインを超えるやいなや、自分をそこまで引き上げてくれた行動を止めてしまうものなのである。
それが何を意味するか、お分かりだろうか?
大成功を収めるのに必要なあらゆる事のやり方を、あなたはすでに知っているということだ。
あなたはそのやり方で今まで生き残ってきた。
そして生き残ることができるのなら、成功することだってできるのだ。
成功するためには、何かすごい事、とてもできそうにない 事をやらなければならないわけじゃない。
とんでもなく難しい技能を身につけたり、今までにない新しい発想の妙案を思いつかなきゃならないわけじゃない。
ただ、自分をそこまで引き上げてくれた事をやり続ける。
それだけでいいのである。
それこそ、99.9パーセントの人がやっていない事だ。
その99.9パーセントの人がやらない事というのがどんな事なのか、どうしてやらないのか、そしてそれをすれば非常に幸せな成功した人生を送ることができるということを書いたのが本書である。
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