THE SLIGHT EDGE
第1部 スライト・エッジの作用
第5章 急がは回れ
スライト・エッジは、本当はドラマチックで、すばらしくて、驚異的なものなのだ。
前章で話し た僕たちの会社に起こった変化を覚えているだろうか?
5年間で7000万ドルから4億ドルへと急成長したあの会社だ。
あれはドラマチックだった。
物事の大きな枠組みから見れば、5年間というのは大して長い時間はない。
とはいえ、5分間ではないのだ。
もしあなたが映画撮影用のカメラを担ぎ、ドキュメンタリー搬影のために最初の数カ月間もしくは1年間僕たちを追いかけていたなら、あまり興味を引かれるような経験ではなかったであろうことは確かだ。
そこにドラマ性を見ることはできなかっただろう。
なぜなら、それだけの時間では時間の効果が現れるのに十分ではないからだ。
スライト・エッジは岩を削ってグランド・キャニオンを作ることができる。
スライト・エッジには何でもできる。
しかし、時間の効果が現れるだけの十分な時間が必要だ。
今この瞬間にあなたが行う正しい選択や間違った選択は、今日という日があなたにとってどんな日になるかに対して、目に見える影響はほとんど及ぼさないだろう。
それは明日や明後日についても同じである。
拍手も歓声も叫び声も起こらず、大型スクリーンに生死を分かつ結果が展開されることもない。
だが、このドラマチックでもなく一見些細な行為こそが、長い間積み重なってあなたの人生に劇的な影響を及ぼすのである。
では、ドラマはどこにあるのだろう?
今から2時間後ではない。
それはタイトルバックが流れ始める、物語の最後にやって来る。
2年後なら可能性はある。
あるいは物語の内容次第で12年後と か22年後になることもあるだろう。
正しい選択をし、正しい行動を取る。
それは本当に簡単なことだ。
だが、そうしないことも同じように簡単だ。
また、そうしなかったところで劇的なことは何も起こりはしない。
あなたが死んでしまうわけでも怪我をするわけでもない。
いやむしろ、何1つ変わりはしない。
少なくとも今日のところは。
そして明日も。
けれども長い時間が経つとどうだろう?
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