THE SLIGHT EDGE
第1部 スライト・エッジの作用
第9章 始まりは1セントから
では今度は、その1セントが知識だと想像してみてほしい。
もし私があなたにナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を読めばあなたの人生は変わると言えば、あなたは今日にでも腰を据えてその本を最初から最後まで読み通すだろうか?
念のために言っておくが、この本は256ページあって、しかも気軽にどんどん読み進められるようなものではない。
あるいはもう1冊の名著、 スティーヴン・コヴィーの『7つの習慣』ならどうだろう。
こちらは358ページで、やはり簡単に読める内容ではない。
あなたはどちらか1冊をたった1日で読んでしまうだろうか?
そうは思わない。
私なら読まないだろう。
私には読書に丸1日を費やすなんでできないし、きっとあなたにもできないだろう。
しかし1セント分なら、例えば10ベージならば、あなたは読めるだろうか?
(ヒルの本の10ページは約50セント分、コヴィーの本の10ページは約10セント分に相当する。ここで使っている1セントというのは比織である) 。
10ページ読んであなたが何を得るかは、僕には分からない。
多くを得るかもしれないし、ほんの少ししか得られないかもしれない。
そこからほとんど何も得られないと仮定しよう。
だが今日10ペ ージ読めたなら、明日はもう10ページ読めるのではないだろうか?
もちろん読めるはずだ。
字を読める人なら、誰にでもできることだ。
では読み始めた初日から、あなたの人生は変わるだろうか?
そんなことはおそらくないだろう。
その10ページを読まなかったなら、あなたの人生は崩壊し始めるだろうか?
むろんそんなことはない。
だが、成功する人というのは、成功しない人がやりたがらないことをするものなのだ。
たとえそれが何の変化ももたらさないように見えるときでも。
そしてそれが積み重なって効果を現わし始めるまで、決してやめることはない。
こうして1日に10ページずつ1年間毎日読み続ければ、人生を変える力のある驚くべき名著を10冊以上読むことになる。
その頃には、あなたの頭は新たな驚異的レベルの成功を実現するために必要な戦略とノウハウで満たされているだろう。
あなたは億万長者たちの知恵を吸収しているはずだ。
だがそのためには、そういう本を10ぺージ読まなければならない。
1ペニーから始めなければならないのである。
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