THE SLIGHT EDGE
2部 スライト・エッジを生きる
第11章 スライト-エッジをマスターしよう
子供のように何度でも挑戦しようとする意欲を手放してしまうことには、危険が潜んでいる。
「 それは自分には絶対無理だ」などという考えを受け入れると、知らぬ間に危険を招き寄せてしまう。
その危険というのは、失敗を受け入れつつ小さな1歩を積み重ねることが持つ力を見限って、不満ながらも現状で妥協するということがたちまち習慣化することだ。
初めて何かを諦めるとき、そこには苦痛が伴う。
2度目もやはり辛いけれど、諦めることに少し慣れている。
そして慣れというのは、なかなか心地良いものなのだ。
それは静かな眠りへと誘う一酸化炭素のようなものだ。
諦めれば諦めるほど、諦めるのはだんだん簡単になり、あなたはますます眠気を催すようになる。
紛れもない達成感が覚醒状態だとするならば、あなたはその状態から離れていき、成功はますますあなたの手から遠ざかる。
その理由が分かるだろうか?
ご明察、それ がスライト・エッジ(あなたに不利に作用しているスライト・エッジ)なのである。
気づかぬうちに人生が重苦しくなってしまう。
95%の敗北者の世界へようこそ!
というわけだ。
そういうときには、いつものようにコインを裏返して良いニュースを探せばいいのである。
もう1度成功習慣に戻ろうと思えば、失敗習慣に陥ってしまったのと全く同じくらい簡単に戻ることができる。
長く生きていればいるほど、それはますます簡単になる。
戻りたいと思ったら、あなたはいつでも習得の道に戻ることができるのだ。
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