生きかた上手
「生きかた上手」日野原重明著
家族とは、「ある」ものではかくて、手をかけて「育む」ものです。
生きることの困難さはいつの世も変わらない
そもそも私たちは過去20~30年のあいだに大変な思いちがいをしてしまいました。
経済的に豊かになって、情報や技術を自在に駆使するうちに、なんだか人間としても強くなったような気になりました。
ほしいものは望めば手に入るし、自分で頭をひねらなくとも、あふれるマニュアルに従っていれば日常生活を難なく乗り切れる。
そうしていま、自分は一人で生きてきた、一人で生きていけると大きな錯覚をしています。
けれど、いつの世も、人は人とのかかわりあいなくして存在しえません。
人は本来ひよわいものなのです。
生きることの困難さは、ものが豊かになっても変わるはずのない命題なのです。
だからこそ私たちは助け合い、肩を寄せ合って生きてきたはずです。
人間関係が厄介であろうと、ぶつかりあい、折り合いをつけながら、人のなかに生きてきたのです。
数々の衝突や摩擦、あるいは心癒される経験を重ねるうちに、人は、人づきあいの術を学ぶのです。
生まれながらにしてコミニュケーション術なるものをみにつけているわけではありません。
そうした人間関係のルール、人と人とが共同して生きるための社会生活の申し合わせ、いわゆる倫理を、最も早くから、そして最も頻繁に学ぶ場が「家庭」でした。
ところが、いまでは「ホームレス」と呼べそうな、「家庭」のない子どもがなんと多いことでしょう。
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