生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第十一講:「九地篇」
勝利をより確実にするための「心の整理術」
72 「利益」を明確に示せば、人は動く
無法の賞を施し、無法の令を懸け、三軍の衆を犯い、一人を使うが若くす。
任務によって法外な報酬を与え、非常時的には掟破りの命令を下してもよい。そうすれば大勢の部下を、一人のように使える。利益を示して人を動かすことだ。
達成困難な仕事や、危険のともなう仕事、組織に大きな利益をもたらす仕事には、法外な報酬を与える。
また状況に応じて、これまでのルールにはない特別な任務を命じる。
そうやって報奨を示せば、言葉で細々と指示するまでもなく、人を動かすことができる。孫子はそう言っています。
これはいまで言う「報奨金制度」に近い感覚。
日本は戦後、なんでも平等、平等できて、任務の量や働きと結果ではなく年齢で報酬や地位を決める「年功序列」だの、定年まで働ける「終身雇用」だの、孫子から見れば、”甘すぎるシステム”を構築してきました。
結果、どうなったか。
「どれだけ命を削って働いても給料は同じなんだから、そんなにがんばらなくてもいい。よほどのことがない限り、クビになることはない」と考える人が増え、組織がふやけてしまったではありませんか。
もちろん、そういったシステムにはいい面もあるし、そのなかでがんばっている人たちも大勢いますが、どうしても心のどこかに甘えが生じてしまうのが現実です。
それに、法外な報酬や特別任務に奮い立って、「よし、一回挑戦してみよう」とする気になりにくいですよね?
最近、「報奨金制度」が重要視されているのも、これまでのぬくぬくした環境を一新して、孫子の言う「死地に陥れる」方向に向いてきたことの現れでしょう。
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