生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第十一講:「九地篇」
勝利をより確実にするための「心の整理術」
71 リーダーは「しんがり」を行け
帥いて之と期するや、高きに登りて其の梯を去るが如く、帥て之と深く諸侯の地に入りて、其の機を発するや、舟を焚き釜を破りて群羊を駆るが若く、駆られて往き、駆られて来たり、之く所を知る莫し。
リーダーは羊飼いのように、部下たちを後ろから追い立てなさい。ゴールへのプロセスを知らずに走らせ、窮地に追い込めば、彼らは命がけで戦ってくれる。
この「九地偏」で孫氏は繰り返し、兵士たちを絶体絶命のピンチにさらすことの重要性を説いています。
何も苦しめようっていうのではないんです。
ようするに、覚悟を決めさせる。
人間というのは覚悟を決めると、自分でも驚くほどの力が発揮されるものです。
そういうスタイルでリーダーシップを発揮する場合は、リーダーは先頭に立ってはいけません。
しんがりを務める。
といっても、追ってくる敵を蹴散らすのではなく、後ろから部下を追い立てながら指示を出すのです。
そのほうが部下たちの動きがよく見えるし、方向を間違えたらすぐに軌道修正することもできます。
いまのリーダーを見ていると、先頭に立って「黙ってオレについて来い」とやっているリーダーを見ていると、先頭を切って走ったはいいけれど、しばらくして後ろを振り返ったら、部下は誰もいなかった、なんてことになりかねません。
早い者勝ちで先行者利益を狙うシェア競争なら、そういう率先垂範型のやり方でいいのですが、状況判断をしながら複雑に行動しなければならないビジネスの場合はそれではダメです。
孫子が言うように、ベストなのは羊飼いが後ろから羊たちを追い立てるように統制するやり方。
リーダーは今日から、旧態依然とした「黙ってオレについて来い」方式から、部下たちを追い立てていくやり方に切り換えてください。
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