生き方上手

ジョセフ・マーフィー「心の法則」
　
第5章　愛と幸せで人生を満たす
　
マーフィーの言葉　74
　
『許すことは、愛に負けない甘美さを持っています。』

憎しみを抱いた自分の姿を思い浮かべてみましょう。

心は冷たく閉ざされ、何を見ても、晴れやかに飛躍していくことがない…。

おぞましく、つらくみじめな姿はわが姿ながら、目をそむけたくなるほどです。

さらにつらいのは、憎しみを抱いているかぎり、人生が好転することがないことです。

憎しみで凍りついた心は潜在意識の存在さえ忘れてしまいます。

その結果、自分をさらなる窮地へと追いやってしまうため、すべては完全に負のスパイラルを描き続けます。

救いを求めて必死にあがけばあがくほど、苦しみは増し、さらに自分を傷つけていきます。

底無しの沼に足をすくわれてしまう一瞬前に、潜在意識の示唆がこうささやくでしょう。

「愛するのだ。憎しみをかなぐり捨てて、愛に置き換えるのだ」

憎む相手を許し、愛に転換するのです。

潜在意識はそんな奇跡を気負うことなく現出します。

「もし、たった一人の人間の最高の愛を成就するなら、それは数百万の人々の憎しみを消すに十分である」

最高の愛を生きたガンジーの言葉です。

憎しみに心を奪われそうになったら。相手を許し、受け入れるという、大きく崇高な愛に思いをはせましょう。

潜在意識はその愛を無尽蔵に湧かし続け、憎しみのとりこになることを断固、阻止します。


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