第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P355
『習慣その3:肯定的なものの見方を持つ』
1990年代後半に、マーシャル・ロサダというき気鋭の心理学者がビジネスマンのチームと一緒に興味深い調査を行った。彼はビジネスマンたちを2つのチームに分けて、それぞれを別の会議室に入れた。
会議室の葉マジックミラーが取り付けられており、モニターとソフトウェアからなる最新式のシステムも装備されていた。これらの機器のおかげで、ロサダは1時間の会議の間じゅう部屋にいる1人1人の発言を個別に追跡することができた。
発言を録音し、分析し、それぞれの発言が肯定的な物の見方から出たものなのか否定的な物の見方から出たものなのか、他者に注目したものなのか自分に注目したものなのか、さらにはオープンなもの(他者に問いかけたもの)なのかクローズなもの(自分の見解を擁護するもの)七日に分析した。
ロサダは数年間これを続けた。
ビジネスマン60チームの発言を分析した後、ロサダは現実世界でのチームと個人のパフォーマンスについて、結果を図に示した。その結果は思いもよらないものだった。
個人の物の見方が肯定的であればあるほどチームの相互関係はより生産的、創造的なものになり、現実のビジネスにおいても長期的に大きな成功を収められることが判明したのである。
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