第14章 スライト・エッジ同盟を活用しよう P333
『完遂の力を利用する』
物事をやり遂げないでおくことについての、身の破滅につながるような残念な真実がある。やり遂げない物事は過去を蘇らせる。
成功曲線上を生きる人は未来へ引っ張られるが、失敗曲線上に住む人は過去へ引っ張られるということを思い出そう。過去に囚われた人として生きることを強制されたければ、確実な方法がある。それは物事をやり遂げないことだ。
そんなことは簡単じゃないかって?確かにそうだ。だがちょっと立ち止まって、このことについて少し考えてみよう。
やり遂げていない物事をやり遂げるということが、簡単ではない場合もある。やり遂げねばならないことがトラック1杯分もあるという場合には、簡単ではないだろう。やり遂げていない物事が山のように積み上がって、527メートルもあるシアーズタワーよりも高くそびえ立っているように感じられるかもしれない。押しつぶされそうな気持ちにもなるだろう。
やり遂げることができなかっったそもそもの原因がなんであれ、問題に向き合うのが怖かったとか、問題に恐れをなしたり圧倒されたりしたとか、問題について心配することが困難だったとか不快だったとか、そういう事態に立ち至ったのはスライト・エッジによる積み重ねがあったからなのだ。
スライト・エッジがあなたに不利に作用すると、そういうことになるのである。どこから手をつけていいにかわからんなくなるほど、やり遂げていないことがたまってしまったのは、そういうわけなのだ。
今となってはやり遂げることが困難に思われることでも、最初に問題が起こったときには、今よりずっと簡単にやり遂げることができたはずなのである。
やり遂げていないことの山に取り組むには、スライト・エッジを活用するのが最善の道だ。またそれが唯一の道でもある。
赤ん坊だった頃に歩き方を学ぶことに挑戦したように、やり遂げていないことに挑戦しよう。
スライト・エッジの力を味方につけて、1度に1つずつ小さな1歩を積み重ねて、やり遂げねばならないことをやり遂げよう。
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