『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第8章 波及効果 P185

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『スライト・エッジの影響力』
メディカル・スパのマネジメントをやっていた頃、もう1つ別の家族の事業にも取り組み始めたのですが、私はその仕事にすっかり夢中になりました。それは『スライト・エッジ』の第2版に載せる読者の体験談を集めるという仕事でした。
この本の初版が出たのは、私がまだ大学生の頃でした。私がそれまでずっと従ってはきたものの、あまり考えてみたことがなかった人生哲学を、それまでより意識するようになるうえで、この本は大きな役割を果たしました。
そのあとの数年間、私が大学でで過ごしている間に、この本とこの本に込められたメッセージは数千人の人々の人生に届いていました。
人々はスライト・エッジが自分の人生にどのような作用をしているかを、私の父に知らせてきました。
この人たちにもう一度連絡を取って、彼らの体験談を書いてもらうことができればと考えた父は、彼らからもらった名刺を家に持ち帰り、引き出しの中に突っ込んでおきました。
私がスパの運営を手伝うために家に帰った頃には、その引き出しは名刺であふれていました。
そろそろこの人たちに連絡を取って、体験談を書いてもらうべき時だと私は思いました。やってみると、それは圧倒されるような経験でした。
私は結局、スライト・エッジが人生にどう作用しているかを語る数百、数千の体験談を人々から集めたのです。
私はその頃までに、ビジネスの場面でスライト・エッジがどのように働くかについては(物事をやり遂げ、スキルを伸ばし、出世するのをスライト・エッジがどう助けてくれるかについては)理解していました。
けれども今度は人間関係の話、つまり小さなことを日々行うことによって結婚生活が地獄から天国へと変貌したという話とか、あるいは自動車事故にあったあと、スライト・エッジが支えとなって辛く苦しいリハビリをやりとおすことができたという話、あるいはまた鬱病に苦しめられ、どうやって抜け出せばいいのか分からないでいる人たちがスライト・エッジに助けられて、正しい方向への小さな1歩を踏み出せるようになり、人生や日々の感情にスライト・エッジがどんな影響を与えているかが分かるようになったという話などを読むことになったのです。
それまで私はスライト・エッジが本当に意味し得るものの大きさについて、本気で考えたことがありませんでした。それは実際に見てみると、信じられないほど刺激的なものでした。
仕事がうまくいくようになるのは素晴らしいことですが、仕事というものは、1人の人間のほんの一部でしかありません。スライト・エッジは文字通り人々の人生を変え得るのだということを私は理解しはじめました。
私はスパのマネジメントの仕事が大好きでしたが、何か他のこと、自分自身のこととか、本当に大きななにかがしたくなりました。
自分が読んだスライト・エッジの体験談のすべてから大きなインスピレーションを受け、もっと大きな違いを生みだすことがやりたくなったのです。