第4章 ありきたりな事をきちんとやる P86
『5パーセントの人たちがしている事』
成功者と呼べる人をあなたは何人知っているだろう?
経済的成功が成功の1つの側面であることは確かだが、必ずしも経済的に成功していなくてもかまわない。
僕のいう成功というのは、人生のあらゆる面における成功のことだ。素晴らしく健康で多くの良き友人に恵まれている人、エネルギーと好奇心に満ち溢れ、常に新たな事を学び、人生にわくわくしている人。つまり、人生がその人の味方をしているとしか思えないような人。それが成功者だ。
僕が正確にはどんな人のことを言おうとしているのか、お分かりだろう。
目の前にいる人の業績に圧倒されて立ち尽くしているあなたを、一瞬にして笑顔にさせ安心させてくれる人。
人生に心底夢中になっていて、その人といるだけでどういうわけか自分まで自信が湧いてくるような人。
その場を成功感で満たしてしまうような人。
そういう人でも他のみんなと同じように問題を抱えていたり、困難に直面したり、挫折や障害を経験したりもする。
ただし、彼らはいつでもうまく窮地を脱する。
物事が彼らに味方するようにしか見えない。すなわち人生というゲームの勝者なのである。
おそらく多くはないだろう。
そういう人をあなたは何人知っているだろうか?
正直に言おう。ほとんどの人は生きることにあっぷあっぷしている。それはお金の面だけではない。
借金がそれ以上膨らまないように、健康状態がずるずると悪くならないように、忙しい日々の中ストレスで参ることなくやるべきすべての事をなんとかこなせるように、友情や人間関係とそのの義務を両立させられるように・・・。
人生はしばしば、まるで徒競走みたいだと思えてくる。それも誰かがゴールを先へ先へと動かし続けている徒競走みたいだと。
もちろん、そうではない人もいる。
どういうわけか人生がうまく転がっていると思われる人たちも存在する。
だが、そういう人は決して多数派ではない。
僕はここ20年間程この問題について観察してきたが、自分の人生の目標をかなり達成しつつある人は約20入に1人だ。
お金、仕事、私生活、人間関係、健康、その他ありとあらゆる面において、そう言える。
20入に1人。つまり約5パーセントだ。
となると、95パーセントの人たちは人生に失敗しつつあるか、目標に到達できないでいるということになる。
では、5パーセントの人たちと95パーセントの人たちで何が違っているのだろう?
5パーセ ントの人たちがやっていて、95パーセントの人たちがやっ ていない事は何なのだろう?
両者の間で違っていない事のほうから教えよう。
遺伝的素質、教育、外見、才能、相続財産に違いはない。
また、幸運や目に見えない運命やまぐれによるものでもなければ、「チャンスに出会うための心情え」の差でもない。宿命でもない。そうなっ てほしいという切なる願望の度合いでもない。
5パーセントの人たちとそれ以外の人たちの聞で、成功に対する欲求度の逃いはない。
5パーセントの人たちのほうが成功をより強く願ったり、祈ったり、心に思い揃いたり、期待したりしているということはない。
5パーセントの人たちのほうが成功に値する人間であるというわけでもない。
人は誰もみな 、成功したいと思っている。
成功を期待し、願っているのは誰だって同じだ。
それに、誰だっ て成功に値するはずだ。
5パーセントの人たちだけが成功し、95パーセントは成功しない。
それはなぜなのだろう?
1つだけ違いがある。それはスライト・エッジだ。
スライト・エッジの力を理解していて、それが人生に良くも悪くも作用することを知っている。
彼らはそれをスライト・エッジという言葉では表現しないかもしれ ない。
自分の行いがある種の「哲学」に導かれていることにすら、彼らは気づいていないのかもしれない。だが、彼らの行いはまさしくスライト・エッジという哲学に導かれているのである。
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