第7章 幸せの秘訣
「独立宣言を書き換える一幸福の追求ではなく、幸福の実現に」
幸福を追求する権利はどうだろう?
それが大問題だ。
アメリカという実験国家の創始者たちは、国民l人1人が、自分が幸福だと考えるものをなるべく平和で自由なかたちで追求できる枠組み、すなわち環境を作りたいと考えた。
彼らは幸福そのものを保証しようとはせず、国民が手かせ足かせをかけられることなく幸福を追求できる可能性が高くなるような場所を提供しようとした。
セリグマンの幸せ革命は、それを実行するために必要な正確なステップを解明した。
ポジティブ心理学の研究者たちが発見したのは、幸せとは何か大きなことを追求する(すなわち何かを追い 求める)ことではないということだ。
幸せとは、何らかの心理的、感情的狩猟旅行に出掛けると いった絡別な努力をして捕まえなければならないような、「どこか遠くに」あるものではない。
それは自分の鼻先にある。
幸福は追求するものではなく、行うものなのだ。
もっと正確に言うならば、自分が行うたくさんのことなのだ。
たくさんの小さなことである。
要するに、日々行うちょっとしたことだ。
場合によっては、毎日しないことなのである。
過去15年間で、科学は以下のことを学んだ。
→幸せは、遺伝、運、偶然によってもたらされるものではない。
→幸せは、僕たちが考えているほど境遇には左右されない。
→ 幸せは 、手の届かないような大きな出来事や達成の結果もたらされるものではない。
→幸せは、僕たちが毎日行うちょっとした簡単なことによってもたらされる。
→そして不幸せは、日々のちょっとした簡単なことを行わないことによってもたらされる。
では、聖なる文書をもてあそび、その歴史的追求をすっかり歪めてしまう危険を冒して、アメリ カ独立宣言を1語だけ修正し、成功という言葉を次のように定義しよう。
生命(健康)、自由(経済的自由)、そして幸福の実現と。
幸福を実現してくれるのは、宝くじに当たることでも、豪邸やランボルギーニを買うことでも、 リビエラに引っ越すことでも、金持ちになり有名になることでも、映画スターと結婚することでも ない。
大きな成果や栄誉を手にすることでもない。
あなたを困難から救ってくれる妖精や、運命や、あなたの人生のあらゆるものを完壁なものにしてくれる驚くような幸運でもない。
幸せは、ちょっとしたことを日々行うことによって実現されるのである。
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