生きかた上手
『伝え方が9割』
第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術
「イエス」に変える切り口
「選択の自由」
こちらは「相手の好きなこと」からの応用です。
2つ以上の相手の好きなことを並べることで、前向きに相手が選べるようにする技術です。
選択の自由があること自体が、相手にとってのメリットとなります。
イエスと言うとき、相手は「決断」をしなくてはいけません。
人は、決断するのには慎重になります。
たとえそのお願いが、相手にメリットのある者であっても「イエス」と言わないことさえあります。
人は「決断」が得意ではないのです。
一方で、人は2つの選択肢があるときの「比較」が得意です。
あちらより、こちらのほうがいいと、気軽に言うことができます。
実は比較すること自体では決断ではないのですが、「こちらがいい」と言ってしまうと、頭の中でそれを決断したかのように錯覚してしまう。
その心理を利用するのが「選択の自由」です。
まったくあなたに興味がない人がいたとして、その人をデートに誘うときなんと言えばいいでしょう?
「デートしてください」→あなたのメリットでしかない。相手は「決断」しなければいけない。
「驚くほど旨いパスタ店と、石釜フォカッチャの店どちらがいい?」→こちらがいい、という「比較」は非常に簡単にできる。相手の好きなものである上に、選べることで、相手のダブルメリットとなる。
選択の自由をつくることで、よりあなたのお願いが受け入れられる可能性が増えます。
相手がどちらかでも選んでくれれば、すなわちそれはデートOK!ということ。
どちらが選ばれてもいいのです。
目的はデートですから。
この技術は、もちろんデートに誘う以外でも役に立ちます。
例えばビジネスにおいて。
私はアイディアをプレゼンするときに、自信ある一案があったとしても、必ず複数案を持っていきます。
「この案どうですか?」というより「A案とB案がありますが、どちらがよろしいですか?」と言うほうがm相手は決めやすいのです。
それは、人には選びたいという本能があるからです。
「A案より、B案のほうがターゲットに合っている」とか比べることができます。
「B案のほうがいい」と言うと、ただ比較しただけなのですが、頭の中は決断したと錯覚しやすいのです。
してほしいのは契約。
A案でもB案でもかまわないのです。
#伝えかたが重要 #生き方上手 #いきいきと生きる #HappinessFirst #ホテイアオイ広場 #幸せの秘訣 #ありきたりなことをきちんとやる #生き方を決めるのは自分