生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第九講:「行軍篇」
勝者と敗者を分ける「人生行路の歩き方」
57 「不意打ち」されないように注意せよ
平陸には易きに処りて高きを右背にす。死を前にし生を後ろにす。
平地に布陣するときは、山を背にしなさい。有利な状況にあるからこそ、危機に対して万全の備えをしておかなくてはならないのだ。
平坦な場所は状況的には、とりあえず行く手を阻むものが何もありません。
人生で言うなら、順風満帆なときでしょうか。
そういうときは「向かうところ、敵なし」とばかりに、つい気が緩んでしまいます。
前ばかり見ていて、背後から襲ってくるかもしれないことに気がいかないんです。
だから「山を背にして、不意打ちを食らわないように注意しなさい」と、孫氏は言っているわけです。
私の知人にも、企業当初はさんざん苦労をし、すらい目にも遭ってがんばってきて、その業界のナンバーワンにのし上がった瞬間に、不慮の事故で亡くなった方がいます。
祝いのパーティーを開いたその日に、二次会の飲み屋さんの階段から転落してしまったのです。
ポケットに両手を入れて歩く癖が災いしたようで、「まさに人生これから」というときだっただけに残念でなりません。
そんなこともあるから、順境にあるときこそ、「明日死ぬかもしれない」くらいの危機感をもって、何をするにも慎重に、慎重に行動しなければなりません。
前を向いてどんどん進む前に、どこかに死の危険が潜んでいるかもしれないことを考えておくべきでしょう。
孫氏の言う「死を前にし、生を後にする」とはそういうことなのです。
#伝えかたが重要 #生き方上手 #いきいきと生きる #HappinessFirst #ホテイアオイ広場 #幸せの秘訣 #ありきたりなことをきちんとやる #生き方を決めるのは自分 #Thinkpartners