生き方上手
『人は話し方が9割』
1分で人を動かし、100%好かれる話し方のコツ
第4章 人を動かす人の話し方
33 苦手な人を交わす3つの方法
● 嫌いだけど、関係性が切れない相手との接し方
「悪口はできる限り、言わない、聞かない、関わらない」
これが理想ですが、いつも素晴らしい仲間に恵まれた環境に身を置けるわけではありません。
高圧的に部下を支配しようとする上司、敵愾心むき出しのライバル、生意気な部下、町内会やPTA,コミュニティやママ友など、顔を合わすのも嫌な人たち。
どんなに嫌いでもそこにいなければならないといけないケースは少なからずあります。
そんな時は、「逃げる」というのは立派な選択肢です。
例えば、移動願を出したり転職活動を始めたり、町内会やPTAと距離を置くことが必要でしょう。
● 嫌いな上司は、あだ名をつけて笑い話に変える
しかし、その選択肢を取る前にできることがります。
1つめは、「その状況を笑い話に変えてしまうこと」です。
嫌な相手に「あだな」をつけるなどして、仲のいい人とだけ通じる「隠語」を考えておく、というイメージでしょうか。
例えば、いつもガミガミいう上司を「滝」と名付けます。
そして昼休みなどに、同僚と一緒になって「いや~、今日も滝は午前中からすごかった。おかげでいい滝行になったよ(笑)」などと笑ってしまえば、少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
苦手な人に「ドラえもん」のジャイアン、「スーパーマリオ」のクッパなど、ゲームや漫画のボスキャラを、あだ名としてつけるというのもアリです。
「今日のジャイアンは相変わらずわがままだったね(笑)」
「今日のクッパは、少し戦闘力が落ちて早めに帰っちゃったよ(笑)」
もちろん、これをしたからといって、状況が好転するわけではありません。
しかし、暗い気持ちを抱えたまま人と接すると、あなた自身も愚痴っぽくなってしまいます。
愚痴っぽいところに、集って来る人なんていません。
嫌な人のためにあなたが愚痴っぽくなり、結果的にあなたから人が遠ざかってしまったら本末転倒なのではないでしょうか。
このように考えると、嫌な人のことを笑いに変え、その人から受けるダメージを最小限に抑えるというのは、小手先の枝のようでも、有意義だといえます。
ただ、あくまで自分の心を軽くすることが目的なので、言いすぎて悪口大会につながらないよう注してください。
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