生き方上手
『人は話し方が9割』
1分で人を動かし、100%好かれる話し方のコツ
第4章 人を動かす人の話し方
33 苦手な人を交わす3つの方法
● 高圧的な物言いをする人には「反応しない練習」
また、必要以上に高圧的に支配しようとする人も結構います。
そういう人から身を守るには、その人の言葉を、まともに受けないことが大切です。
そこで必要なのが、「どう話すか」よりも、「いかに話さないか」です。
つまり「反応しないこと」が、最大の防御になります。
特に高圧的なタイプの人は、支配したい相手の反応を見たくて、過剰に高圧的に接してくることがあります。
そういう人に対して、何か言い返そうとするとまさに相手の思うツボ。
それ見たことかとばかりに、かさにかかって攻めかかってきます。
そこで相手にひどいことを言われた時はあえて「反応しない」という選択をするわけですが、これがかなり難しい。
そこでコツを教えましょう。
それは心の中で、「はあ、あなたはそう思うんですね」「へー、そんな考え方もあるんですね」と唱えることです。
つまり、「私は、そうは思わないんです」と、相手と自分の間に、ガッチリと強固なラインを引いてしまうのです。
こうして、「反応しない練習」を重ねると、やがて相手は、あなたの反応の薄さにあきらめるかもしれません。
● 悪口を言う人を絶対に変えようとしてはいけない
ドンにいい空間に身を置こうと心がけたとしても、年に回数は飲み会などで不平不満、悪口で盛り上がる人たちが目の前に現れます。
その時は、どう時間を過ごすのがベストでしょうか?
「具合が悪い」と言って、中座してしまことです。
ただこうした場に少しでも居合わせた際に、注意してほしいことがあります。
それは、「絶対にその人たちをその場で変えようとしない」こと。
「ねえ、せっかくだから楽しい話をしようよ」「いい言葉がいい人生を作るんだよ」などと言わないこと。
1000本の矢があなたに向かって飛んできます。
また、「そうなんだ、ひどいね」という同調もやめましょう。
あなたも巻き込まれてしまいます。
悪口を言う人、とくにそれが頻繁な人は心がどこか渇いているのです。
自分の中の心の穴を埋めていくために、誰かの悪口を題材にして自分を満足させようとしてしまうのです。
残念ながら、今の世の中はまだまだそんな場所が大多数です。
殴る蹴るといった暴力は罪になりますが、人の心を傷つける言葉の暴力はよほどのことでない限り罪にはなりません。
大切なのは、「周りが言ってもあなたは言わない」こと。
せっかく大切な時間を使ってその場にいる以上、気づきを増やして自分のブレない軸を作ってくださいね。
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