生き方上手
「心の法則」ジョセフ・マーフィー
人生に奇跡を起こす100の言葉
第2章 潜在意識の力を引き出し、成功への推進力にする
Murphy's Message:28
『潜在意識に、生き生きとビジュアルなイメージを送り届け続けていると、奇跡は自分で起こせます。』
「奇跡は自分で起こせる」
私ががそう確信するようになったのは、プロローグで書いたように、妻の交通事故の経験からです。
即死であっても不思議ではなかったほどの重傷を負った妻は、生死の境をさまよい続け、医師からは「生命が助かったとしても、植物人間になる」と宣告されていました。
ようやく意識が回復した後も、別途に横たわったままの日々が長く続いたのです。
この長い治療期間、妻はよく、元気になった自分、もとのように子供や私のために料理をし、笑いが絶えることがない暮らしを送っている自分を思い浮かべていたと言います。
自分の弟から、「元気になった時のことを思い続けていると、きっと元気になるよ」と言われた言葉がきっかけだそうです。
常に元気な姿を思い浮かべ、さっそうと歩く自分を当たり前のこととして考えていた...。
すると、妻の身に、思い浮かべていたことと同じことが起こったのです。
担当した医師は、今後のことを考え、妻に障碍者として生きる覚悟をほのめかすこともあったりしたのですが、妻は「治らないなんて思ったこともなかった」と言って笑います。
その後もいくつものハードルはありましたが、いま、彼女は自分が思い描いていたとおりの、明るく幸せな日々を送っています。
妻が潜在意識に届けたイメージはそのまま実現されたのです。
事故当時の状態を知る人は、現在の妻を見て、口々に、「奇跡が起きた」と驚きます。
奇跡の原動力になったのは、疑いもなく、妻が潜在意識に送り届けたイメージの力だった。
私も、妻も、心の底からそう信じています。
「潜在意識に具体的なイメージを伝えると、奇跡は自分で起こせます。」
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