第５章 急がば回れ P１２６

『不可能を可能にする方法』

会社を設立して軌道に乗せる。それはそれほど簡単なことではない。１００万ものパーツがすべて一体となって動かねばならない。

何の後ろ盾のない営業チームというものは、１００パーセント志願して集まっている集団だ。あなたが雇ってやっているのではなく、彼らのほうが望んであなたに協力し、自分の意志であなたのもとに留まらなければならない。

となると、あなたにはしなければならないことがたくさんあり、しかもそれをうまくやらなければならない。なぜなら、彼らは満足できなければ見切りをつけてさっさと立ち去ってしまうからだ。

例えば、６か月で売り上げが倍に増えたなら。その増加分をサポートする準備がちゃんとできていなければならない。発注やボーナスの支払いが１日でも遅れれば、そのことはチーム全体に知れ渡り、メンバーは次々に辞め始める。

その一方で売り上げが６か月間全く伸びない場合にも、そのことに対する備えができていなければならないし、売れ残りの在庫が会社の資本を直撃することがないようにしっかり引き締めておく必要がある。

要するに、こういう会社を始めるというのは臆病な人には向かないということだ。

＃SlightEdge