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第7章 幸せの秘訣 P157

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『独立宣言を書き換える:幸福の追求ではなく、幸福の実現に』
この幸せ革命はある意味では、まったく新たなものというわけではなかった。それはある意味、数百年前に起こった別の革命を真似て、その上に積み重ねられたものだったと言える。
トマス・ジェファーソンベンジャミン・フランクリンが人類の「3つの不可侵な権利」をアメリカ独立宣言に明記したとき、幸せをそこにしっかりと掲げた。
あらゆる人間は、人として生まれたというただそのことだけによって、生命、自由、そして幸福の追求という権利を有すると、彼らは記した。
この3つの不可侵の権利を現代に即した言葉で表現すると、以下のようになるだろう。
生命とは、健康のことだ。健康であればあるほど、人はより長い人生を送ることができる。健康であれば、より長く生きられるだけでなく、人生の1日1日をより充実したものにすることができる。
健康状態が悪いというのは、スモッグがかかった曇りの日のようなもので、日光が遮られてしまう。ある程度以上健康が損なわれれば、命そのものが失われる。
北朝鮮など、専制政治が行なわれている一部の国に暮らしているのではないことを前提にすれば)
現代の世界における自由とは、金銭的な意味になる。
自由になるお金がなければ、自由には生きられない。
金銭面での健全性は人を自由にする。
自分の情熱に従い、目標を追求し、スキルや才能、資質を伸ばして、人生そのものが約束するものをまっとうできるようになる。
では、幸福を追求する権利はどうだろう?
それが問題だ。
アメリカという実験国家の創始者たちは、国民1人1人が、自分が幸福だと考えるものをなるべく平和で自由なかたちで追求できる枠組み、すなわち環境を作りたいと考えた。
彼らは幸福そのものを保証しようとはせず、国民が手かせ足かせをかけられることなく幸福を追求できる可能性が高くなるような場所を提供しようとした。
リングマンの幸せ革命は、それを実行するために必要な正確なステップを解明した。
心理学の研究者たちが発見したのは、幸せとは何か大きなことを追求する、すなわち何かを追い求めることではないということだ。
幸せとは、何らかの心理的、感情的狩猟旅行に出かけるといった格別な努力をして捕まえなければならないような、「どこか遠くに」あるものではない。
それは自分の鼻先にある。
幸福は追求するものではなく、行うものなのだ。
もっと正確に言うならば、自分が行なうたくさんのことなのだ。たくさんの小さなことである。
要するに、日々行うちょっとしたことだ。場合によっては、毎日しないことなのである。