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生きかた上手


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「生きかた上手」日野原重明
 
仲間で群れあっているかぎり、人も社会も成長しません。
 
知恵は伝えなければ持ち腐れに終わる
 
どんなきっかけでもいい。

若い人と日常的にふれあうことが肝要ですが、そのなかでとりわけ大事なことは、人生の厚みなくしては知りえない「知恵」を、若い人にさりげなく伝えることです。

知恵は、この情報社会にあっては求めさえすればあらゆるところから取り込むことが可能です。

けれど、知恵はいまもって、人に直にふれなければ得ることができません。

生きかたとして、人になかに息づくものだからです。

知識がどんなに豊富であっても、それだけで社会は熟成しません。

知識をよいことのために使う知恵がどうしても欠かせないのです。

禅の大家であり長年アメリカに住んでいしらした鈴木大拙師(1870~1966)の主治医を、私は先生が90歳のときからご臨終までの6年間勤めました。

先生は80代半ばに帰国される際、岡村美穂子さんという20代の日系二世の秘書さんにを伴われましたが、ある日、岡村さんにこうおっしゃいました。

「きみ、長生きはしたまえよ。90歳にならないとわからないことがあるからね」と。

なるほどそうねのです。

私は年を重ねるにつれ、そのことばを思い出しては一層深くうなづくのですが、岡村さんは、先生の日々のことば、あるいは先生の存在、その生きざまから立ちのぼる哲学を感得できる豊かな感性を、若くしてすでに備えていました。

一方、先生もおそらく得がたいパワーを若い人からもらっていらっしゃっただろうと思います。

長年の人生で培った精神を若い世代に託せるとは、なんとすばらしいことでしょう。

どなたにもいずれ社会の第一線から遠ざかろうとも、決して若い人とのかかわりをなくしてはいけません。

どうかそれまで以上に若い人と語り、共にいること、共に楽しむことに積極的であってください。

あふれるエネルギーの恩恵にあずかることはたしかです。

現に、若い人に数多く接する私は、もっぱら「若い」と評判のようですから。

もちろんお察しかと思いますが、若い人とつきあうには、体力維持というひそかな努力も必要です。

私は、空港でも駅でも、重い荷物を両手にかかえ、「動く歩道」にはもちろん乗らず、それ以上のスピードをと意識しながら速や歩きをします。

階段があれば、ときには一段抜きで。

ただし、急激な無理は禁物。

そうして請われて、看護大学の学生たちと六本木のディスコに行ったこともありました。

こんな狭い暗がりで事故に遭ったら逃げ出せるかなと、不安を笑顔で隠しつつ。
 
 
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