生きかた上手
「生きかた上手」日野原重明著
人はひよわいからこそ、寄り添って生きることができます。
コミュニケーションの技は、人間にだけ与えられた贈りもの
私は10歳のときに、腎炎を病んで外に遊びに行けなかったのを機に、ピアノにふれ、以来、音楽にはつねに慰められ、生きる力を与えられてきました。
その力を、ほかの病む人たちにも生かせないだろうかと、この15年あまり薬や注射によらない音楽療法をおこなっております。
自閉症の子どもたちや、重いノイローゼを患う人、死が間近に迫った人たちに、穏やかな、しかし実に大きな効果をもたらすことを驚きとともに知りました。
美しい旋律が渇ききった心を見る間に潤していくように、私たちもあの自然さにならって、人の心と通じ合いたいものです。
一人でいても孤独を感じない、貧しくともわびしくはない、死に瀕していても心安らかでいられるとしたら、それは、人と心を寄せ合えるという確信を心のどこかにもっていられるからです。
あるいは、この世のあらゆる息づかいに心を動かされる喜びの瞬間を知っているからです。
それが人間だけに備わった、コミュニケーションの技。
まさに病む人の生きる心につながるものなのです。
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