生きかた上手
「生きかた上手」日野原重明著
仲間で群れあっているかぎり、人も社会も成長しません。
若い人の関心事に首を突っ込む
「どうせおとなにはわからない、話すだけ時間のむだ」と、これ以上子どもに思わせたくはありません。
なんとかして、世代間の溝を埋めたいものです。
ならば、子どもや若者が熱中するものに、おとなも首を突っ込んでみたらどうでしょう。
おとなのほうから壁を取り払い、もっと素直になれないものでしょうか。
冷めた素振りで子どもたちを眺めて、おとなの体裁を保とうとはあまりに浅はかです。
プラトンは2500年も前に老人たちに向かってこう言いました。
「若者たちが運動や舞踏や遊戯をしているところえ出かけていって、自分になくなった肉体のしなやかさや美しさを、若者のなかに見て喜び、自分の若いころの美しさや愛らしさを思い出しなさい」と。
さらに、「それらの娯楽において、最も多くの老人を最も楽しませた若者を讃えなさい」と。
自分にはなくなった肉体的な若さや情熱をうらやんでもしかたないことですが、かと言って、そっぽを向くのも不自然です。
素直に若者を讃えるなら、自分もまた、若き日の自分を心に再現できます。
それは、いつまでも若くあるコツでもあります。
原稿を書くかたわら、私はサッカー中継なども気になります。
ゴールをねらう選手と一緒に、思わず足は宙を蹴り、頭を突き出してしまう。
そうして翌日には、若い人と、昨日の試合のあれこれを語り合うのがまた楽しいのです。
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