生きかた上手
「生きかた上手」日野原重明著
Ⅴ 治す医療から癒す医療へ
患者であるあなたへ 自分の身は自分で守る意識を持つように
患者さんは総じて、医師の言うまま、なすがままで実に控えめですが、それは医療の傍観者に甘んじているのだ、とあえて厳しく申し上げましょう。
医療の一切を医師にまかせきったがために、みなさんは医療について全くの無知になり、そのことに疑問すら感じていません。
だから医師の言うなりの患者であり、ひとたび医療ミスが起きれば、ただの被害者となってしまうのです。
そうではなく、もっと医療にかかわってください。
わからないことは何度でも医師に説明を求めてください。
インターネットも大いに役立つでしょう。
専門知識といえども、あなたが知ろうと思えば十分に理解できることはたくさんあります。
医師に診てもらえば病気は治る、と思うもは、医療への信頼というより、むしろ過度の期待です。
ないものねだりです。
自分の身は自分で守るのだと考えを改めて、医療の限界をも含めて、もっと医療を学んでください。
医師より先に患者さんが医療ミスの気づくということがあってもおかしくないですし、もっとあるべきだと私は思います。
患者であるあなたにしかわからない不安や痛みも、胸にしまって耐えるのではなく、どんどん医師に伝えてください。
日本の医療が、患者さんにやさしい、豊かな医療に変わるためにはぜひとも必要なことです。
具体的に客観的に伝える術を磨くことも、当然、患者であるあなあなたの務めです。
患者であるあなたが医師や病院と対峙するのではなく、医師らと一体となって、望まし医療をそ育てあげなければならないのです。
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