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生き方上手


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孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
 
第三講:「謀攻篇」
 
「戦わずして勝つ」これが「孫子」の鉄則
 
21 「逃げ」の一手は卑怯にあらず
 
少なければ則ち能く之を逃れ、若かざれば則ち能く之を避く。

相手の力量に応じた戦い方というものがある。とくに圧倒的に相手が強いときは、戦うにいおよばない。「逃げの一手」もまた上策なのだ。

戦う前には、相手の力量をよくよく観察し、力量差を七つに分類して判断基準とすることは、第一講で述べた通りです。

そのうえ、とてもかなわない相手から戦いを仕掛けられた時の戦略について、よくよく考えておくことが必要です。

なかでも重要なのは「逃げる」という戦法。

日本人はとかく逃げることを卑怯と考えがちです。

特攻部隊精神と言いますが、負けるとわかっているのに、玉砕覚悟で突っ込んでいくようなことを潔しとするのです。

でも、冷静に考えてみてください。

それは勇気ですか?

単に無謀なだけです。

相手の力量のほうがうんと上だというときに、負けを承知で戦うなど、戦略ではない。

孫子はそう言っているのです。

戦うには時期尚早なわけです。だから中国の故事にもあるように、「三十六計、逃げるに如かず」。

あれこれ策をめぐらすより、とりあえず逃げたほうがいい。

そのエネルギーを、相手を凌ぐ実力をつけることに傾けたほうが賢明というものでしょう。

ここにあるのは「最終的には勝つ」という戦略。

逃げることは決して卑怯ではなく、勝つための重要な戦略の一つであると考えてください。

もう一つ大事なのは、力が尽きる最後の最後まで戦ってはいけないということです。

そんなことをしたら、自分の力をすべて消費してしまい、二度と立ち上がれなくなるではありませんか。

それは力のムダ使いでしかありません。

組織間の競争も同じ。

ライバル会社が明らかに優秀とわかったら、さっさと戦いの舞台から降りたほうがいい。

ようするに「戦いの仕切り直し」。

戦争で負けると敗残兵がみんな捕虜にされてしまうように、自分の会社の持てるものすべてがライバルに取り込まれてしまいかねません。

そんなこと、不名誉です。

いつまでもがんばったところで、ろくなことにはならない。

そう心得てください。

この部分ではほかに四パターンの力量差に応じた戦略について、孫子が述べています。

そこにも触れておきましょう。

第一に、自分のほうが十倍、つまり圧倒的に力のある場合は「囲い込め」。

一言で言えば、相手が戦いから降りるよう、終戦工作をしなさい、ということです。

たとえば相手が誰を頼りにしているか、どういう人と親しいか、といったことをまず調べる。

次に、そういう人たちにアプローチして、仲介役になってもらう。

つまり、こちらには相手を圧倒する力があることを、それとなく伝えてもらうのです。

あるいはマスコミを利用して、こちらの力を宣伝してもらってもいい。

そうすると、相手は「そんなすごい力があるのなら、やめておこうかな」と戦う意欲を失います。

ムダな戦いに応じずにすむのです。

第二に、自分のほうが五倍の力がある場合。

その程度の差だと、こちらの力をきっちり認識させる必要があります。

たとえば剣道でも、「僕は強いんだぞ」と豪語している人が、実際に立ち合ってみたら弱かったというようなことがよくあります。

相手は当然、「口ほどにもない奴かも」と思っているので、ちょっと戦って「本当に強いな」とわからせたほうがいいのです。

第三に、自分のほうが倍は上だという場合、孫子は「兵を二つに分けて、敵を挟み撃ちにしろ」と言っています。

セールス競争で言うなら、たとえば猛烈な販売攻勢をかけると同時に、相手のトップセールスマンをこちらに引き抜くなど、とにかく相手に二重のダメージを与えるような戦法を意味します。

相手は白旗をあげざるおえないでしょう。

第四に、力が五分五分の場合、勝敗を決するには戦うしかなくなります。

そうならないよう、日ごろからもっと力を蓄えておけと、孫子は言っています。

逃げることを含めた五つの戦法を、相手との力の差を計ってビジネスや人間関係に応用するといいでしょう。
 
 
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