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生き方上手


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孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
 
第八講:「九変篇」
 
いつ、何が起きても「動じない人」になる極意
 
49 常に「身軽」でいる

圮地には舍る無く、衢地には交わり合い、絶地には留まる無く、囲地には則ち謀り、死地には則ち戦う。

状況によって、やってはならないことがある。例えば海外に打って出るようなときは、その地に根を張ってはいけない。地球を住処と捉え、常に身軽に動きなさい。

◎ 五つのタブー

ここで孫氏は、戦場の状況に応じて、やってはいけないことを五つ挙げています。

まず、それらを超訳をまじえて解釈しておきましょう。

①圮地、行軍の困難なところは軍を駐屯させてはいけない。

人生においても、先に多くの困難が予想されるときは、じっくり腰を据えて策を練るよりも、とにかく困難から抜け出すことを考えたほうがいい、ということです。

②衢地、背後に大きな後ろ盾のある国とは戦ってはいけない。

外交交渉で仲良くなりなさい。「権力と戦う」と言うと、勇敢でいいように感じるかもしれませんが、それは無謀というもの。あえて権威者や長老を敵に回す必要はありません。親密な関係を構築するための交渉に乗り出すのも勇気の内です。

③絶地、敵国の領内に深く侵攻したときは、長く留まってはいけない。たとえば海外に打って出ても、その地に根をおろしてしまうと、しだいに身動きがとりづらくなります。それは何か問題が起きたときに困ります。いつでも自国もしくはその場所に移動できるよう身軽でいるのが一番なのです。

④囲地、敵に囲まれて身動きがとれないときは、巧みな戦略を用いなければいけない。いわゆる四面楚歌の状態。こういうときは周囲が思いもよらない奇策を講じて、そこから脱出するしかありません。

⑤死地、絶体絶命の危機に陥ったら、必ず勝つという信念をもって戦うしかない。私たちはよく「必死にやろう」というような言い方をしますが、「必死」は絶対にいけません。漢字で「必ず死ね」と書くでしょう?それでは死ねを承知で、がむしゃらに行動するようなもの。どんなピンチであっても「必勝」、必ず勝つ、生き抜く精神をみなぎらせて、しかも冷静に行動することが大切なのです。

◎華僑の教え

これら五原則のなかでも注目したいのは、③の絶地における戦略です。

世はグローバル時代、海外に打って出る機会はますます増えるでしょうから。

事情に参考になる例として、私が若いころに華僑のおばあさんから教えられたことを紹介します。

それは、大ケガをしてタイの病院に入院していたときのこと。

隣の病室にいたそのおばあさんは、香港からタイに渡って来て、大成功した凄腕の女性実業家。

彼女は、「日本の会社を見ていて、とても不思議なことがある)と言うんです。

以下が彼女の話。

「故郷の香港で成功して、タイにビジネスを拡大することにしてね。香港には社員を一人だけ残して、全員をバンコクに引き連れてきたんだよ。なぜだと思う?香港はもう軌道に乗ったから心配ないけれど、バンコクは新しい、慣れない場所だろ?みんなで一丸となって全力投球でやらなくちゃならないんだ。まず勢いをつけないとね。次にシンガポールに進出するときも同じ方法でいくよ。バンコクに一人だけ社員を残して、ほかのみんなで乗り込むんだよ。」

「ところが日本の企業は、まったく逆の戦力をとるんだ。大多数の社員を日本に残したまま、パラパラと数人がタイに乗り込んでくるだけだ。それじゃあうまくいかないだりうなと思って見ていたけど、案の定、悪戦苦闘してるよね。あと、私たち華僑は地球上が住処だと考えてるんだ。だから財産は全部、トランク一つに納まるようにしている。移動可能な財産形成をするのが華僑の戦略だね。だから土地とか家なんか買わないよ。身軽に地球上を転々とするのさ」

私は感心しきりでした。

いまにして思うと、その華僑のおばあさんはグローバリゼーションの先駆者であり、孫氏の「絶地」を地でいく人だったんだなぁという感じです。

みなさんも「絶地」における行動を参考にしてください。
 
 
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