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生き方上手


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孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
 
第十講:「地形篇」
 
「自分の置かれた状況」の正しい見極め方
 
62 負ける理由は必ず「自分」にある
 
兵に走る者有り、弛む者有り、陥るのも有り、崩るる者有り、乱れる者有り、北ぐる者有り。凡そ此の六者は天の災いに非ず、将の過なり。

負ける理由は大別して六つある。総じて言えるのは、自分で自分をコントロールできたいないところだ。

会社が悪い、社会が悪い、上司が悪い、部下が悪い、家族が悪い、友人が悪い…思い通りにいかないと、過ぎに他者のせいにする人が少なくありません。

本当にそうでしょうか。

孫氏はここで敗北を招く理由を六つ挙げています。

具体的には、兵士のなかに「足る者」「弛む者」「陥る者」「崩れる者」「乱れる者」「逃げる者」がいると負けると言い、そういう兵士が出るのは将軍の過失だとしています。

その将軍と兵士を「内なる二人の自分」、つまり司令官たる自分と行動する自分に置き換えると、ここがまたおもしろい。

孫氏が「負ける理由はすべて自分にあるんですよ」と言っているように思えます。

これから六つの負ける理由を一つひとつ、見ていきましょう。

①目標設定が高すぎる

戦力が一対十と、相手のほうが断然有利な場合、いくら将軍が「突進せよ」と命令しても、「走る者有り」。兵士たちは逃げ出してします。

これは目標設定が高すぎることを意味します。いくら自分で高い目標を設定しても、現実に動こうとすると、すぐに「達成できそうもないかな」とわかり、あきらめてしまうことになります。

つまり悪いのは、そんなに高い目標を設定した自分自身です。常に目標達成に向けてアグレッシブに行動するためには、「もうちょっとで手が届く」というレベルから、段階的に上げていったほうがいいのです。

②自分を律することができない

将軍が弱くて兵士が強いと「弛む者有り」。兵士たちはたるみ切って、怠けたり、勝手な行動を取ったりします。これは自分を律することのできない人を意味します。

自分で自分を律しないと、人間はどうしても楽なほうに流れます。怠惰になってしまうのです。そんなふうでは、事がうまくいかなくて当たり前。悪いのは、やはり自分自身です。ともすれば楽をしようとする自分を自分で叱咤して、モチベーションを維持しなくてはいけません。

③ダイナミックな行動がとれない

将軍が、”堅物”すぎると、兵士たちは通り一遍の行動しかできなくなってしまいます。これが「陥るのも有り」の状態。人間もあまりにも既成概念や固定概念に囚われいると、それに縛られて、自由闊達な発想・行動ができなくなってしまいます。

とくに現状を打開する必要があるときは、思い切った策を打つための変幻自在な発想力が求められます。それができなければ、悪いのは発想力の貧困な自分自身です。アイディアに行き詰まったら、自分を縛る既成概念・固定観念の枠を取っ払い、多面的に物事を見なければいけません。

④いっときの感情を抑制できない

将軍が感情的だと、兵士たちは振り回されます。「崩るる者」となって、てんでんばらばらの行動に終始してしまうのです。いわゆる気分屋の人というのは、場当たり的な行動になりがち。何をやっても、迷走してしまいます。

悪いのは、感情をコントロールできない自分自身です。常に自分を冷静に保ち、方向性を定めて行動することが大切です。

⑤的確な指示が出せない

将軍が惰弱であると、兵士に的確な軍令を出すことも、徹底させることもできません。そうなると「乱るる者有り」で、兵士たちの統制は乱れます。自分の都合のいいように考える、リスクコントロールの甘い人がこれに当たります。ちょっと想定外のことが起きると、パニックに至ってしまうでしょう。それで打つ手がなくなったとしたら、悪いのは状況判断の甘い自分自身です。

現状を的確に判断し、あらゆるリスクを想定して事に臨まなくてはなりません。「想定外なんてない」と言えるくらい、あらゆる場面に対応できる子細な計画を練る必要があります。

⑥見切り発車をする

将軍が敵情をきちんと把握できず、兵力も十分に増強せず、しかも中核となる精鋭部隊の育成もしないまま戦いに突入しても、兵士たちは戦いあぐねるだけです。これが「北ぐる者有り」の状況です。

これは見切り発車をしてしまうことに相当します。ときにはこの「走りながら策を考え、行動する」方法がうまくいくこともありますが、たいがいは力不足・準備不足がたたって、早々にうまくいかなくなります。

悪いのは、十分な計画を練らなかった自分自身です。行動を起こしときには、用意周到に考え、打てるだけの手を打って、事前に勝算が立ってからにするのが本来です。あわてる乞食は何とやらで、見切り発車をしてもうまくいかないことのほうが多いことを覚えておいてください。

以上六つが、失敗のパターンです。

これらを「なるほどね」で終わらせてはダメ。活用しなければ意味がありません。自分自分の墓穴を掘らないよう、行動の戒めにしてください。


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