生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第十三講:「用間篇」
孫子が教える「精度の高い情報」の集め方
75 「情報収集」に労を惜しむな
爵禄百金を愛しみて、敵の情を知らざるは、不仁の至りなり
戦争には金がかかる。しかも数年続いたとしても、最後の勝利はたった一日で決する。それなのに金を惜しんで、相手の情報をとることを怠るようでは仁義にもとる。
用間とはスパイのこと。ようするに情報収集を意味します。
競争社会を生き抜くには、また争い事の絶えない人間関係を丸くおさめていくには、ライバルや敵対関係にある人の情報が必要であることは、論を待たないところでしょう。
この「用間篇」は『孫子』十三篇の最終章になります。
情報は戦略の要に位置付けられています。
つまり、「情報に基づいて計画を立て、さまざまな戦略・戦術を駆使して実践を戦う。そのなかでさらに情報を集め、状況に応じた策を打つ」というふうに、情報を中心に十三篇をぐるぐる回しながら戦略の精度を高め必ず勝つ。
それが孫子の兵法です。
それだけ情報収集は大事なものですから、決して手を抜いてはいけないのです。
孫子は「爵禄百金を惜しむな」という言い方をしていますが、これは優秀な間者に与える報酬を意味します。
いくら戦争にお金がかかるからといって、このお金を惜しんだために戦争に負けたのでは、それまでの苦労も努力も水の泡ですから。
お金という意味では、現代も精度の高い情報を提供するプロに依頼する調査費用や、情報通の人に話を聞くときの接待費などにお金の必要な場面があります。
でも、何より労を惜しまない、ということが重要です。
「面倒くさいから、まぁいいか」などとおざなりにしてはダメなのです。
そうやって情報収集を怠る人のことを、孫子は、「不仁の至り」とまで厳しく断じています。
「人として最低限だし、人の上に立つ器じゃないよ。負け組だね」という感じで。
肝に銘じておきましょう。
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