第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P360
『親交を育み古い友となるには、長い時間がかかる。』
マルコム・グラッドウェルは名著『天才！成功する人々の法則』（講談社）の中で、ビートルズからビル・ゲイツに至るまで、あらゆる分野のスーパースターが「一夜にして成功を収める」までにかかった実際の時間を追求調査し、1万時間ルールと名づけた自説を立証している。
何事においても大成功を収めたければ、1万時間努力し続ければよいという説だ。冗談で言っているのではなく、真面目な話なのだ。
1万時間だ。
（グラッドウェル自身がその例だ。彼の著書『天才！成功する人々の法則』はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリスト第1位でデビューを飾っただけでなく、11週間連続でその座を維持した）。
1日8時間をつぎ込めば1週間で40時間になり、1年は50週あるので合計2000時間になる。それを5年続ければ、1万時間になる。
アンバーは大学で4年間、マーケティングの勉強をした。授業時間に自主学習の時間と宿題の時間を足したなら、おそらく１万時間近くになるだろう。
だが、１カ月と経たないうちに授業をさぼり始めた他の学生たちはどうだろう？
とてもそんな時間になるはずがない。
あなたが成し遂げようとしているのがどんなことであれ、自らにこう問いかけてみる必要がある。
望むものを手に入れるために、１万時間かそれ以上の時間をつぎ込む覚悟が自分にはできているだろうか、と。
