第1章 海辺の遊び人と億万長者 P18
「人はこういう人間になろうと自分で決めたら、必ずそうなるものなのだ」-ラルフ・ワルド・エマーソン
大学で落ちこぼれて海辺の遊び人になったものの、それにも不満を抱いた挙句、事業を始めてみたはいいけれど、そこでもどん底に転がり落ちた幼なじみ。あれは僕自身のことなのだ。
そして大学をオールAも成績で卒業し、事業を次々に起こして成功お収め、素晴らしい娘が1人と世界のあちらこちらに友がいて、満たされた幸せな人生を送っている、あの億万長者の幼なじみも、この僕なのである。
これまで僕の人生はたくさんの成功に恵まれた。だが、最初からそうだったわけではない。
大学で落ちこぼれ、ゴルフコースの芝刈りをして暮らしているゴージャス・ジョージとしてスタートを切ったのだから。
そこで秘密を1つ教えよう。
実を言うと、今の僕は、その頃の僕と何も変わってはいなのだ。色々な経験をしたのに大して変わらなかったという意味じゃない。
人はみな、経験を通じて変わるものだ。
僕が言いたいのは、今の僕もあの頃の僕も、深いところでは全然変わっていないということだ。
雷に打たれたように、一夜にして変貌を遂げたというわけではないのである。山籠もりをしたわけでも、悟りを開くような経験をしたわけでもないし、普遍的人類愛に目覚めるような臨死体験をしたわけでもない(そうはいっても相当ひどい失敗は何度かしたし、その時は本当に死ぬかと思ったけれども)。
変わったのは、自分自身というよりも自分の行動だ。
自分という人間を変えたわけではない。専門家やセラピストが何と言おうが、本当に自分を変えられる人などいないと僕は思っている。
所詮、自分は自分でしかないのだ。長じて現状に満足できない海辺の遊び人となった少年は、学校の成績もスポーツも社交性という点でも、ごく平均的な普通の子供だった。
信じられないほど幸運で心の底から幸福な今の僕にしても、いまだにごく平均的な子供のままであって、それ以上でもそれ以下でもない。
謙虚なふりをして言っていわけじゃない。正真正銘、本当のことなのだ。
海辺の遊び人だった僕が今のような億万j表じゃへと生まれ変わった理由は、ただ1つ。途中のどこかの時点で、スライト・エッジ(わずかな違い)というものに触れる幸運に恵まれたからなのだ。
僕が今の自分になれたように、今どんな状況にある人も、なりたい自分になることができる。
本書にはその方法が書いてある。
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