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生きかた上手


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「生きかた上手」日野原重明
 
Ⅱ 長生きはするもの
 
いいものはいい、わるいものはわるい、とはっきり、もの を言う憎まれ役に
 
いま75歳以上の人は、20歳のころ、男性は兵士として、女性は家族を守りながら、戦争下に生きた人たちでもあります。

あの戦争体験がただの「歴史」となってしまう前に、本当のことを次の世代に語り継がなければなりません。

それは私たちに課せられた使命、いや、義務なのです。

これまでも幾度となく私たちは語ってきましたが、何度語ろうと、戦争体験を「過去」の一事件として語ってはだめです。

それでは伝わらないのです。

戦争があり、どん底の戦後を生き抜いて、その末にいまの私があるという、連綿と息づく文脈のなかで語らなければ意味がありません。

戦争は二度とあってはならない。

けれど、あのまちがいも含めて私たち老人は多くを学んだはずです。

天と地ほどの差のある、戦後間もなくの生活と今の生活を実感として比較することも、私たちにはできます。

それは生きる知恵です。

物質的な豊かさを追い求めるうちに、何がいいことで何がわるいことかの判断力さえなくしているようないまの世の中に、警鐘を鳴らすことができるのは、私たち老人しかいない。

いまなら、まだ間に合います。

時流にそぐわないと渋い顔をされようとも、日本の、あるいは郷土のよい文化や習慣は取り戻す、あるいはかたくなに守っていかなければなりません。

むしろ、よい文化なら世界に広めよう、というくらいの気概で臨んでほしいものです。

たといえば、子が親の面倒をみるという文化は、日本型に誇れる最たるものだと、私は思います。

すべてお金で解決しようとする国にはない、実に美しい親子関係です。

もちろん負担は並々ならぬものですし、しわ寄せが誰か一人に及ぶのならば問題ですが、子が親の老後をみることが双方にとって喜びとなるのなら、どうして家族が老親の世話をしていけないことがあるでしょう。

そのことに当の老人はき気づいていながら押し黙っている。

そんな遠慮なら、すべきではありません。
 
 
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