生きかた上手
「生きかた上手」日野原重明著
Ⅱ 長生きはするもの
老いとは衰弱ではなく、成熟することです。
75歳になったら、晴れて「新老人」
2000年秋、私は「新老人運動」を旗揚げました。
20年後の2020年には、日本人の4人に1が人65歳以上になると予測されています。
これほどの爆発的な高齢化は、世界中のどこにも前例がありません。
そこで、「新老人運動」です。
高齢者の権利を守ってもらおう、手厚く擁護してもらおうという運動ではありません。
年寄りにしかできないこと、年寄りだからできることを、年寄りの使命感として、年寄りの手で、実現させようという運動です。
日本は豊かだ、おまけに世界一の長寿を約束されていると、このままのんきにあぐらをかいていたら、日本の未来はどうなることでしょう。
考えただけで私は身震いする思いです。
その軌道修正ができるのは、年寄りをおいてほかにない。
多くの年寄りを巻き込んで、一大ムーブメントを起こしたいのです。
資格は「新老人」と呼ぶにふさわしい、満75歳以上の、心身ともに元気な老人です。
仕事やボランティアで、もてる能力を社会のために使っている、あるいは使える機会をうかがっている、いまだ現役思考の人に、かぎります。
どんなに元気であろうと、子や嫁の世話を期待している人に、この資格はさしあげられません。
世の中では一般に、65歳以上を「高齢者」と呼んでいますが、私から見れば、65歳はまだまだ若い、元気であって当たり前です。
75歳を過ぎてもなお元気であり続ける人の、その生きる知恵とパワーを集結しましょう。
年齢に満たない方は、どうぞ75歳を迎える日まで、ご自分の心身の健康維持に努めてください。
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