生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第九講:「行軍篇」
勝者と敗者を分ける「人生行路の歩き方」
54 人生、より高きを目指せ
凡そ軍を処き敵を相するに、山を絶れば谷に依る。生を観て高きに処る。
上昇気流に乗っているときも有頂天にならず、どん底の時代を思い出しなさい。どこまで上がっても、そこは人生の通過点。決してゴールに到達したと思ってはいけない。
「行軍偏」の冒頭で、孫氏は山岳地帯と河川地域、湿地帯、平地と、地形に応じた四つの戦法について述べています。
これを「人生行路」として読むと、また違ったおもしろさがあります。
一つひとつ、見ていきましょう。
最初に出てくる山岳地帯は、人生がいわば上昇気流にあるとき。
孫氏が「山を登るときは谷沿いを進め」と言っているのは、「どん底にいたときのことを忘れるなよ」ということです。
人生においても上り調子だと、ちょっといい気になります。
そのときに慢心しないよう、「初心を忘れるな」としているのです。
また高所に達すると、つい一息ついて「いやぁ、がんばったなぁ」と安心し、歩みを止めてしまいがちです。
そういうときも自分はまだ人生半ば、修行中の身であることを思い出し、さらに上を目指さなくてはいけない、としています。
たとえば若くして取締役に抜擢されるなどすると、自分はもう頂点に達したような気になってしまうことがよくあります。
それじゃあ、ダメなんです。
つまり、人生は終わりなきゴールを目指すようなもの。
私も「愉快な人生」を標榜していますが、そこに明確なゴールはありません。
どこまで行っても、終わりがないんですね。
だからこそ、常に上を目指してがんばれるのです。
そういう意味では、年収やポジションなどの「ここがゴール」と明確に設定できる目標とは別に、終わりのないゴールを持つことも大事。
どんな分野でもいい、「道を究める」なんて目標があるといいですね。
常により高きを目指すモチベーションを保ちながら、充実した人生を送ることができます。
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