生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第十一講:「九地篇」
勝利をより確実にするための「心の整理術」
67 相手の”聖域”をつく
先ず其の愛する所を奪わば則ち聴く。
相手が万全の態勢を整えて攻めてきたら、まず彼らが一番重視しているところをつくのがよい。相手を思いのままに操れるだろう。
組織には、攻められたくない事業がありますね?「生命線」と呼ばれるような事業がそうでしょう。
また個人の心には、だれにも触れられたくないことがありますね?それは人生の汚点ともいえる過去の行状かもしれないし、秘かに楽しんでいる趣味の世界なんかもそうでしょう。
あと、奪われたくないものがありますね?愛する家族や友人、とっておきの宝物などです。
そういった”聖域”ともいうべきところをつけ、と孫子は言っているのです。
なんだか非情のように感じるかもしれませんが、戦争は生きるか死ぬかの大事であることを考えてください。
とりわけ相手が隙のない状態であれば、一番大事なところをついて心を乱れさせる必要があるわけです。
ここから私たちが学ぶべきは、自分が義において善とする物事に対しては、「聖域なし」の覚悟をもって達成しなければいけない、ということです。
政治でも、たとえば「聖域なき行政改革」というような言い方をしますね?あれは、利権のある人にとっては侵されたくないものであっても、国益という大きな目標の前にはメスを入れる覚悟ですよ、ということを表しています。
人生においても、ときにはそういう覚悟が必要なこともあるでしょう。
たたし目標は「痛いところをついて、相手を動揺させる」ことですから、やりすぎは禁物です。
ビジネスや人間関係の競争、もめ事などに応用する場合は、「つくぞ、つくぞ」と見せかけて、頃合いを見計らったところで、しっかりした仲裁役を立てて手打ちにするのが望ましいでしょう。
孫子が「兵の情は速やかなるを主とす」と言っているのは、そういうことなのです。
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