『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P356

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『行動を変える』
『ブルーゾーン 世界の100歳人に学ぶ健康と寿命のルール』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者ダン・ビュートナーは、世界各地を旅して良好な健康を保って長生きしている人たちの日々の生活習慣を調査した。
そして健康や生命力、長寿に影響する可能性があるすべての要因の中から、ビュートナーとそのチームは9項目を選んでリストを作成した。
その9項目とは以下のとおりだ。
(1)活動的な生活をしている
(2)毎日早起きする目的や理由を自分で作っている
(3)ストレスを解消する時間
   (感謝や祈りの時間)を持っている
(4)食事は腹八分目で止めておく
(5)野菜、とくに豆を重視した食生活を送っている
(6)適量のアルコール(特に赤ワイン)を摂取する
(7)宗教に根ざしたコミュニティで意欲的に
   役割を担っている
(8)家庭生活を大事にしている
(9)同じ習慣を持つ気の合う社会的集団の一員である。
ビュートナーが指摘しているとおり運動や食事といった身体的な要因も一定の役割を果たしてはいるものの、それらは予期されたほど大きな役割ではないことが明らかになっている。
大きな役割を果たしているのは、心の姿勢や行動習慣、交友関係に関係する要因なのである。
前向きさということについて語ってきたけれど、前向きなものの見方というものについてのよくある誤解をここではっきり解いておこう。
前向きな物の見方を身につけるということは、いつでも幸福であるということを意味するものではない。
前向きな物の見方を身につけたからといって、決して落ち込まなくなるわけではないし、傷ついているときでもバカみたいににやにやして歩き回るようになるわけでもない。
痛みや苦しみが多い現実を否定したり無視したりして生きるようになるわけでもないし、戸口に自分の頭をぶつけてみて頭がおかしくなってやしないか確認するようになるわけでもない。
真に前向きな物の見方を身につけた人だって、困難を経験する。切り傷を負えば赤い血が流れるのは、誰でも同じだ。
目覚めたときに憂鬱な日というのは、僕にもある。理由は分からないが、人生が重苦しく感じられて落ち込んだ気分になる。ベットから出たくないと思ってしまうのだ。
こういう場合、僕はまず自分に与えられた幸運を振り返ることにしている。(ポジティブ心理の学者によると、感謝するという習慣は常に幸福度が高い人たちに共通してみられる特徴の1つらしい)。
僕を大切に思っている人たちがいる、すばらしい人間関係に恵まれている、健康にも恵まれている、すばらしい仕事も持っている、自分のしている事が好きだ、などといったことを1つ1つ再確認するのだ。
それでも気分が晴れないときもある。それどころか、憂鬱な気分から抜け出すのに何時間も、いや何日もかかるときだってある。
どれほど成功を収めていようと、時には憂鬱な気分に襲われることがある。それは誰にも起こることで、成功しているかどうかとは関係は関係がない。
憂鬱な気分になるちゃんとした理由がある場合もある。悪いことは起きるものだし、魔法で完全に守られてでもいるように傷つくことのない人生を送る人などいない。
人生はつらいものだし、それはこれからも変わらない。